2025世界陸上 開催地、日程、注目選手

国際大会

開催日

東京世界陸上は2025年9月13日から9月21日までの8日間で開催されます。

東京での開催は1994年以来34年ぶりで、日本での開催は大阪での2007年以来18年ぶりとなります。

開催地に決まった経緯

世界陸上連盟会長のセバスチャン・コーは当初ケニアでの開催に興味をしましていました。

しかし、2021年に東京オリンピックが国立競技場で開催され、コー会長は東京での開催の意向を示しました。コー会長にどんな思惑があるのかはわかりませんが、この意向の変更が東京オリンピックの成功であるのならばとても嬉しいですね。

その後、日本陸上競技連盟側も開催地に立候補するための応募書類を提出しました。日本陸連が立候補する前にコー会長が開催の意向を示していたことに驚きます。

ところが、国立競技場で開催するためには日本陸連によって認定される第1種陸上競技場であることが条件でしたが、国立競技場は常設の補助競技場がありませんでした。そこで、日本陸連は『オリンピック競技大会を開催した陸上競技場は、補助競技場を欠く場合であっても、第1種公認陸上競技場とすることができる』という規定を新たに加えて開催を可能にしました。

そして、2022年7月にシンガポール、ケニア、ポーランドとの競合の末に東京での開催が決定しました。

コー会長の意向の強さが伺えます。

補助競技場はどこになるの?

先ほど国立競技場は常設の補助競技場がないと分かりましたが、実際の大会ではどこを補助競技場として利用するのでしょうか。

2023年11月に発表がありました。

メインの補助競技場は国立競技場から約3キロ離れた代々木公園陸上競技場。投擲種目はさらに2キロ遠い東大駒場キャンパスの陸上競技場です。バスで10分~15分を予定しています。

また、国立競技場に近い東京体育館陸上競技場も補完的なサブトラックとして利用が可能です。その他にも大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場を使用できます。

2021年の東京オリンピックでは明治神宮外苑にサブトラックを仮設しましたが、2025年の世界陸上はそれはないようですね。

選手にとってサブトラックは重要なので、可能であれば近いところに正式なサブトラックを作ってほしいです。

放送予定

随時更新していきます。

注目選手

日本の注目選手

・男子100m

100mの注目選手はやはりサニブラウン選手でしょう。世界陸上での実績は以下の通りです。

ロンドン世界陸上(2017) 200m 7位 同種目史上最年少 決勝進出

ドーハ世界陸上(2019)4×100mR 3位 アジア新記録

オレゴン世界陸上(2022)100m 7位 日本人初男子100m決勝進出

ブダペスト世界陸上(2023)100m 6位 男子100m日本勢過去最高順位を更新

このようにサニブラウン選手は世界陸上と相性が良く、さまざまな快挙を成し遂げています。2025世界陸上では、日本男子100mでは難しいと言われているメダル獲得を期待したいですね。

また、日本記録保持者山県亮太選手、日本人初の9秒台を出した桐生祥秀選手、小池裕貴選手、多田修平選手などの実績のある選手も注目です。

坂井隆一郎選手、柳田大輝選手といった伸び盛りの選手の活躍も期待できます。

男子100mは選手層が厚く、選考会から激戦が予想されます。

・女子やり投げ

女子やり投げは北口榛花選手です。国際大会での実績は以下の通りです。

東京オリンピック(2021)6位 57年ぶりの快挙

オレゴン世界陸上(2022)3位 日本陸上女子フィールド種目オリンピック・世界選手権で史上初となる銅メダル

ブダペスト世界陸上(2023)1位 日本陸上女子フィールド種目オリンピック・世界陸上で史上初となる金メダル  日本女子史上初となる2大会連続のメダル獲得

このように今や陸上界にとどまらず、日本を代表するアスリートです。東京世界陸上も楽しみです。

・男子110mハードル

男子110mハードルは泉谷駿介選手です。泉谷選手は日本記録保持者です。ブダペスト世界陸上では日本勢初入賞となる5位入賞を果たしました。彼は身体能力が高く、走り幅跳びでは8m10㎝、三段跳では16m08㎝という超人的な能力があります。ハードリングも美しく私の大好きな選手です。

また、男子110mハードルには泉谷選手と同じ記録で日本記録を持っている村竹ラシッド選手もいます。

二人揃っての決勝進出の期待も高まります。

・女子1500m

女子1500mは田中希実選手です。田中選手は1500m、5000mで日本記録を持っています。東京オリンピックではオリンピック女子中距離種目93年ぶりとなる決勝進出を果たし、8位入賞しました。ブダペスト世界陸上では5000mで26年ぶりとなる8位入賞を達成しました。

田中選手のラストスパートは見ている人を圧倒するような強さがあります。

まとめ

東京世界陸上は2025年に開催されます。東京での開催ということでとても楽しみですね。日本中に陸上の素晴らしさが伝わる大会になることを期待しています。