日本陸上100m 歴代ランキング

記録室

歴代100mランキング 

1.山県亮太          9.95 +2.0

2.サニブラウン・A・ハキーム 9.97 +0.8

3.桐生祥秀          9.98 +1.8

3.小池裕貴          9.98 +0.5

5.伊東浩司         10.00+1.9

6.多田修平         10.01+2.0

7.朝原宜治         10.02+2.0

7.坂井隆一郎        10.02+1.1

7.柳田大輝         10.02+0.0

1.山県亮太選手 9.95(現役)

プロフィール 1992年生まれ 広島県出身 身長177㎝ 

主要大会成績 日本選手権 優勝 (2013年、2018年)

       アジア大会 3位  (2018年)

       オリンピック 4×100m 2位 (2016年)

山県選手は才能と努力の選手といえるでしょう。小学生の頃、陸上の監督の目に止まり陸上生活がスタートしました。小学生時代は全国大会入賞、中学生時代は全中出場、そして高校時代に才能を爆発的に開花しました。一年生の国体で優勝を果たし、高校三年生で当時高校歴代5位となる記録を記録しました。大学は慶應義塾大学に進学し、当時ジュニア日本記録、当時日本学生歴代2位と素晴らしい記録を出しました。学生時代に素晴らしい結果を出した一方、社会人になってからはケガや病気との闘いでした。さまざまな困難がありました。しかし、彼はそれを幾度となく乗り越えてきました。そして、2021年、日本記録となる9秒95を記録しました。

また、東京五輪日本選手団の主将も務めました。陸上に対して紳士に向き合い、多くの人に愛される選手の一人だと思います。

2.サニブラウン・A・ハキーム  9.97(現役)

プロフィール 1999年生まれ 東京都出身 身長190㎝ 

主要大会成績 日本選手権 優勝 (2017年、2019年)

       世界ユース選手権 優勝 (2015年)

       世界選手権 7位(2022年) 6位(2023年) 4×100m 3位(2019年)

皆さんご存じのように日本歴代最強の選手と言ってもよいですね。国際大会での強さに目を見張ります。高校時代は当時高校一年歴代1位、当時高校歴代2位など素晴らしい記録を残しました。高校卒業後、アメリカのフロリダ大学に進学しました。レベルの高いところを目指し、自らを厳しい環境で挑戦を続けました。

2019年5月に自身初となる9秒台9秒99を記録し、6月に当時日本記録となる9秒97を記録しました。その後も9秒台や10秒0台を安定して記録しています。また、世界選手権では日本人90年ぶりとなる男子100m決勝進出を果たしました。

日本記録の更新や、世界大会でのメダル獲得など彼の今後に期待がかかります。

3.桐生祥秀  9.98 (現役)

プロフィール 1995年生まれ 滋賀県出身 身長175㎝

主要大会成績 日本選手権 優勝(2014年、2020年)

       世界選手権 4×100m 3位(2017年、2019年)

       オリンピック 4×100m 2位(2016年)

桐生選手は高校三年生の織田記念で10.01を記録し、日本中に衝撃を与えました。そして、世界選手権に短距離個人種目史上初となる高校生として出場しました。その後も、活躍をし続けました。一方、注目度の高さから過度なプレッシャーがありました。また、大学二年生に国が指定する難病「潰瘍性大腸炎」を発症していたことを2022年に告白しました。しかし、彼はそのプレッシャーを跳ね返し、2017年日本人史上初となる9秒台を記録しました。日本中がこのニュースに歓喜しました。多くのプレッシャーと戦ってきた彼が日本人初の9秒台を出す選手に相応しいと思いました。彼が10秒台の壁を破ったことで日本人選手が続々と10秒台の壁を破り始めました。

彼はメディアの注目度は高く、陸上界を盛り上げるためYouTubeチャンネルの開設など精力的に活動をしています。

3.小池裕貴 9.98(現役)

プロフィール 1995年生まれ 北海道出身 身長173㎝

主要大会成績 日本選手権 3位(2019年、2020年)

小池選手は200mを得意とする選手ですが、100mでも9秒台を記録しています。彼は桐生祥秀選手と同学年で学生時代からライバル関係にありました。常に全国大会上位に位置していましたが、常に桐生選手に敗れ、学生時代は圧倒的な強さを示す桐生選手の陰に隠れる存在となっていました。

大学社会人2年目となる2019年は100mにおいて好記録を連発しています。そして、ロンドングランプリで日本人3人目となる9秒台を出しました。

2023年より練習拠点をアメリカに移し、シドニーオリンピック男子100m金メダリストのモーリス・グリーンらを育てたジョン・スミス氏の指導を受けレベルアップを目指しています。

5.伊東浩司 10.00

プロフィール 1970年生まれ 兵庫県出身 身長180㎝

主要大会成績 日本選手権 優勝(1998年)

       アジア大会 優勝(1998年)

伊東選手の10秒00は、桐生選手に更新されるまで19年間にわたって更新がありませんでした。10秒00を記録したのはアジア大会準決勝だったため最後は流していました。本人もゴール直後のインタビューで後悔を明らかにしています。もしかしたら、10秒の壁がこの時点で破られていた可能性がありますね。

伊東選手は日本人に適した走り方を追求していた選手でした。反対意見もありましたが、実力で追及した成果を示しました。現在は甲南大学女子陸上部の監督を務め、多くのトップ選手を育てています。

6.多田修平 10.01(現役)

プロフィール 1996年生まれ 大阪府出身 身長177㎝

主要大会成績 日本選手権 優勝(2021年) 

       世界選手権 4×100m 3位(2017年、2019年)

多田選手は日本記録が出たレースで悔しい思いをしてきました。桐生選手が初めての9秒台を出した日本インカレで10秒07の好記録で2位、山県選手が日本記録を更新した布施スプリント決勝で10秒01で2位といったとても悔しい思いをしてきました。しかし、それを乗り越え2021年の日本選手権を優勝しました。。9秒台の4人(山県亮太選手、サニブラウン選手、桐生祥秀選手、小池裕貴選手)に競り勝ち優勝し、東京オリンピック内定を決めました。

2024年世界室内陸上男子60m走では日本記録を更新しました。

7.朝原宜治 10.02

プロフィール 1972年生まれ 兵庫県出身 身長179㎝

主要大会成績 日本選手権 優勝(1996年、1997年、2000年、2001年、2002年)

       オリンピック 4×100m 2位(2008年)

元々走り幅跳びの選手でしたが、当時の日本記録10秒19をマークし、100mの選手として注目されるようになりました。朝原選手は日本人として初めて10秒1台、10秒0台を記録し、日本の100m陸上界を盛り上げてきた存在と言えます。2008年の北京オリンピックでは36歳ながら4走を務め、銀メダル獲得に大きく貢献しました。

引退後も陸上界を盛り上げるためさまざまな活動を行っています。

7.坂井隆一郎 10.02(現役)

プロフィール 1998年生まれ 大阪府出身 身長170㎝

主要大会成績 日本選手権 優勝(2023)

坂井選手はピッチ走法をする選手です。特にスタートの爆発力は圧倒的です。世界選手権でも坂井選手はスタートダッシュは世界のトップ選手に劣っていませんでした。スタートで他の選手にプレッシャーを与える効果もありそうですね。

成長著しい選手なので今後の活躍に期待です。

7.柳田大輝 10.02(現役)

プロフィール 2003年生まれ 群馬県出身 身長182㎝

主要大会成績 日本選手権 2位(2023)

柳田選手は現役大学生です。高校2年生で日本選手権100mの決勝の舞台に立ちました。中盤から後半にかけての伸びのある走りが魅力的です。可能性が大きく、今後の日本陸上界を引っ張っていく選手です。また、大舞台に強いため国際大会での活躍にも期待です。